|
|
聞きなれた声が、自分を呼ぶ。 「お茶だって、冷めないうちにテラスへ行こう」 言葉は誘惑なのに、態度は強引で、彼は問答無用で僕の手を引く。 ため息をつきながら付いて行くと、窓の外は真っ白になるほど日が照っていた。 日の光がまぶしくて顔を顰める。その光の中で麻衣が手馴れた様子で紅茶をいれていた。 わざわざ抵抗するのも面倒なので、言われたとおり椅子に座る。 その様子を二人は眺め、囁くように笑い合いながら温めたスコーンをシェアした。 その様子は傍目に見たら微笑ましいものなのだろうが、少々仲が良すぎる。 実際に口元笑みを浮かべれば、彼は面白くなさそうに口を尖らせた。
声にならないホットラインに
僕は 何故か ひどく 驚く。 あまりの下らなさに、夢から醒めると酷い倦怠感に襲われる。 どうしても夢をみるというならば、もう少し有意義な夢をみたいものだと思う。 それでもこの夢はことあるごとに気まぐれに、繰り返し繰り返し再生される。
|
言い訳・あとがき これもナル麻衣同盟の為に書いたのですが・・・一度見てみたかった、平和主義妄想博士。 2006年4月17日
|